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HTCRリベンジ~富士山麓を賭ける真っ赤なロード・後編~
ger自転車 │2008/1/18

どうも、こんにちは、gerです。

 今回は『HTCRリベンジ~富士山麓を賭ける真っ赤なロード・後編~』をお送りいたします。

さてさて、前回はいざイベント本番というところで終わってしまい、富士山麓を真っ赤なロード駆け抜けるところはどこにもありませんでした。ということで今回はふんだんにそういったところが出てくる…といいたいところですが今回は写真がありません。

色とりどりの自転車乗りが日本第一の霊峰富士山の裾野を駆け抜ける大変絵になる光景だったのですが、写真を撮り忘れては絵になるどころかお話にもなりませんね。

………大変すいませんでした。

 

 

さて、気を取り直してサイクリング本番。安全運転第一に、なるべく速く行き過ぎないようにという大会本部のお達しや、清水邦明が補給地点で宝刀作って待ってるだのといったことを聞きつつスタート地点へ。スタート順は脚力ごとに平均時速25、20、15km/h3つに分かれていたのですが、自分を鑑みるにまあ真ん中くらいでお茶を濁しておこうかと20km/hの順番でスタートしました。

開始から1~2kmくらいでしょうか、まあ20km/hったらこんなもんだべと適当に流しながら走っていると参加者の方がいい感じのスピードで追い抜いていきました。

 それを見て人は人、自分は自分とそれなりの速度を貫く…はずもありませんでした。

 条件反射的に後ろにつき、いい感じのスピードで快走しました。

 しかしながら、速くもなく遅くもないというある意味で半端なスピードで走っていると自分の脳内麻薬がよくない方向で分泌されてしまいますね。気づいたら前の人をああっさりパスしてとても20km/hとは思えない速度で漕いでいました。

 いやはやホント久方ぶりのロードは気分よかったですね。上り坂でもぐいぐい進むし平地でもきっちりのびますし。いやはや、手前味噌ですがHTCRはなかなかによかったです。

 そんなこんなで富士山麓のうっそうとした、しかし緑のみずみずしさが気持ちいい森の中、某唯一の日本人ツール出走者を抜き去ったり、上り坂でもやしっ子の利点を存分に生かしたりしながらひたすら前へ前へと進んでいきました。

さてさてしばらく足の向くまま気持ちよく進んでいき、あざみ野あたりの町並みに入っていきました。ふと、このままあざみラインで富士山直登するのも面白いんじゃないかというよくない考えも浮かびましたがぐっとこらえ、ちょっと前を走っている集団に取り付きました。

 

 

普段はどんなとこ走ってるだのこの先の道はどうだのといったことを和やかに話しながらしばし街中をゆるりと走り抜けました。

さてそんな折、分岐点で道の案内をしているおばちゃんが妙なことをのたまってました。

「現在トップでーす」

………なんですと!?

ということは現在自分は前から3番目ということですか!?

生まれてこの方、ついぞ1位という言葉に縁がなかったので、俄然やる気が出てきました。

ここからゴールまで大きなポイントになりそうなのは眼前にそびえる籠坂峠、もともと上りは得意なのであわよくば一番乗りでゴールに到着できるかもしれません。

完全にサイクリングという趣旨を忘れていますが、もはや何者も自分を止めることはできません!

 

と、ここで自分の体の感覚に異変が起きました。

さっきまでくるくる回っていた足が突然鉛のように重くなってしまい、頭がガンガンしてきます。

最近走るたびに襲ってくるもはやおなじみのこの感覚は…ハンガーノックです。さらには脱水症状も併発してました。とにかく何とかしなくてはと急ぎ朝、宿の人に作ってもらったおにぎりを食べ、お茶を飲みました。しかしながらいったんかかるとなかなか回復しないのがハンガーノック、しばらくはじっと耐えながら進むしかありません。

まあそんなことを嘆いてもしょうがないのでとにかく回復させるためにもスポーツドリンクを買うために近くにあった自販機で自転車を降りました。

サドルから腰をあげた瞬間、ものすごい立ちくらみがしました。というかもはや自販機にもたれかかってないと立っていられません。挙句の果てにはペットボトルのふたを開けるのに全力を尽くさなければならない始末。

…ハンガーノックは本当に怖いですね。

皆さんもこんな馬鹿げた事態にならないように注意してください。

二度続けてイベントでこんなことやらかす自分は馬鹿そのものですね。

 

それはさておき、ハンガーノックのダメージを引きずり、もう遥か彼方へ消えた先頭への夢を引きずりながらも何とかかんとか前に進みます。

さてさて眼前に広がるのは籠坂峠。かつて自分の見せ場になるであろうと勝手に思っていたその場所は、ハンガーノックのダメージからまったく回復していない自分にとって、まったくごまかしの効かない、耐え忍ぶしかない場所になっていました。

ひいこらひいこら進み、結構な人に追い抜かれ、どうにかこうにか頂上到着。惰性のままに下って山中湖湖畔に出ました。

 

さて、ここで再び自分の体に異変が起こりました。疲れてはいるものの、異常に体が軽く感じ、とにかく前へ前へと体が勝手に進んでいきます。

いわゆるセカンドウィンドというやつでしょうか?

なんというかすべての疲れが吹っ飛びただただ無心の中、ものすごい勢いであっという間に山中湖、富士吉田のあたりをかっとんで行きました。

しばらくかっとんでいると、100mくらい前方の小道に前走者が入っていくのが見えました。

もしや、あれがスタート前清水邦明が言ってた補給地点、もといほうとうの食べられる場所なのでしょうか?ある程度回復したとはいえハンガーノック気味の状態でしたので是非もなく突入。

しかしながら、今までの分岐点と違いまったく人気もなくわかりづらい道にやや不安を覚えます。一緒に補給地点に向かっていく人たちとまるで来るのを拒んでるみたいですねーなどと言いながら補給地点に到着。

さて、ほうとうを食わんと思ったのですが…

「すいません、11時からしかほうとう準備してないんですよ」

現時刻930分。

要はまだ誰か来るとは思ってなかったということでしょうか?

いやはや、半端に早くついてしまうといいことがありませんね。

がっくりきたせいか、再出発後はさっきまでの好調がうそのようで、最近の練習不足が見事に露呈されてしまい、久々にパンパンになりきった脚をえっほえっほとまわしながらゴールを目指しました。ゴール間近、ふとあたりを見渡すと明らかに周りの選手たちの年齢層が変わっているのに気づきました。

なんというか明らかにファミリー、というか子供連れが多いです。

そんな時、前方から係りの人が降りてきました。

「こっちのコースは違います!100kmコースの人はUターンしてください!」

さてこのときの自分の思考。

このまま行くと100kmコースより長い距離走れる→走ったほうがお得。→いけるとこまで走ろう!

 

馬鹿ですね。

でもまあその道は楽しかったし満足感あったんでよかったです。

 

で、どうにかこうにかゴール到着。ゴールで出展している屋台の富士宮焼きそばはすきっ腹にしみじみしみわたりうまかったです。

富士山麓のさまざまな道、風景を堪能できるいいコースでした。

 

さて、ゴールしてしばらく、ちょっとほかの人たちがどんな感じで走ってるのか確認のため同期の一人に連絡してみました。

「あー、今ほうとう食ってるわ。」

 

2時間待ちました。

 

 

 

さて次回は「復活のエディ!~どこに行くかはまだ未定!~」をお送りします。

 

 

 

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